子どもに優しい気持ちになってほしい。
後の人のことを考えられる子になってほしい。
そんな気持ちを教えることができる素敵な物語でした。
【どうぞのいす】のあらすじ
うさぎさんがどうぞの気持ちを込めて「いす」を木陰に置きます。
この「いす」に様々な動物たちがものを置いて物々交換が始まります。
次のひと優しい「どうぞ」の気持ちが「いす」連鎖していく物語です。
【どうぞのいす】はここがおすすめ
優しい絵のタッチ
表紙のうさぎさんから、もうとっても優しい絵であることはわかりますね!
絵のタッチ・内容ともに優しいので、本当に暖かい気持ちにさせてくれる絵本でした。
絵と干渉しない場所に文字が書いてあり読みやすく区切られている
文字は絵とは干渉しない位置にかいてあります。
絵もいろいろ盛りだくさんになっているわけではないので、絵本の内容に集中しやすい内容といえるでしょう。
たとえば このように よみやすく くぎられて います
絵本を読むうえで、区切るポイントが難しかったりします。
読むのがあまり得意ではないなという方も、緩急をつけて読みやすい内容だと思います。
【どうぞのいす】で伝えられること
次の人の気持ちを考えることを教えることができる
この絵本では、「どうぞ」の前に、動物たちがいすに置いてある食べ物を食べてしまったから次の人が気の毒だというやさしい気持ちの描写があります。
この思いやりの気持ちは、なかなか教えてあげるにも、親子のやりとりの中では難しい……
でも、【どうぞのいす】なら絵本の動物たちのやりとりから思いやりのきもちを理解できます。
【どうぞのいす】の読み方のコツ
動物たちはどんな気持ちなのかを聞いてみよう
動物たちは、次の人が気の毒ということでものを置いていきます。
どうして気の毒だと思ったのか、気の毒とはどういうことなのかを教えてあげる絶好のチャンスです。
絵本に出てくる登場人物の気持ちや考えを理解することは、後々の国語力、読解力の向上にもつながるのでただただ読み切るのではなく、考えながら読む習慣をつけてあげましょう。
気の毒ということばを理解している必要はないので
「動物さんは、どんな気持ちだった?」
「〇〇ちゃんだったらどう思う」
などと聞いてあげることで、人の気持ちを考える力や自分の感情や考えを把握できる力を身に着けることができるでしょう。
【どうぞのいす】の基本情報
対象年齢 | 3歳~ |
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定価 | 1100円 |
さく | 香山 美子 |
え | 柿本 幸造 |
出版社 | ひさかたチャイルド |
ジャンル | こころを育てる |
発売日 | 1981年11月 |
ISBN | 9784893252500 |
【どうぞのいす】の口コミ・評判
絵本の口コミ・評判を確認するなら、絵本ナビがおすすめ。
保育のプロの目線でのレビューがせんせいの声で見ることができます。
実際に本屋さんで読んでみて反応を見てから購入するのがおすすめですが、実際に手に取った方の感想がとても参考になるので、ぜひ見てみてください。
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